日本茶が美味しい
2017年 05月 14日
前の大学のゼミの先生が
よくお茶を入れてくださった。
何の用で行ったのか忘れたけど
よく研究室に一人訪ねては
お話ししていた。
先生もよく付き合ってくださったな、と
今になって申し訳ないような。
その時に必ず日本茶を入れてくださったのだけど、それが本当に美味しくて。
大学の研究室のお茶なんて、そんないいものじゃないのだと思う。
けど先生は、男の人なのに見事な入れ方だった。
お茶碗にお湯を入れて、ゆっくりゆっくりとお話をしながら冷まして、頃合いを見計らってお急須に入れる。
ただこれだけなのに、魔法がかかったように甘いお茶が。
授業の内容なんて、ほーんとうに忘れちまったが、研究室のお茶や本の背表紙、静けさ、などが体の中にしっかりと残っている。
こういうことが大切なのかもなあ。
先生には及ばないけど、今日もゆっくり丁寧にお茶を入れてみる。
何時間も続く練習の前の儀式。