東京と清里の二重生活をしているピアニストのひとりごと


by pianochika
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

礼儀作法

私自身そんなにお行儀の良い方ではなく、いつも両親と姉に叱られっぱなしであった。特に姉は厳しかったね。よっぽど私がひどいので見かねたのだろう。

昨日は帝京の新体制の学生がうちに打ち合わせに来たのだが、礼儀作法がきちんとしていて、あっぱれ。
嬉しかった。

そういうことって大事なんだよね。

先生が出てくるまで、応接間では座らなかったし、手土産もきちんと。
(手土産手土産っていうと、お菓子が欲しいの?と思われがちだけど、そうじゃないのよー。)

応接間ではそのために、絵や書が飾ってあるのよ、と誰方に教わった。
立って待っている間に、手持ち無沙汰にならないよう、招いた方の配慮なんだよ、と。
今東京の家では、書は飾ってあるけど、絵はないなあ。

ま、そんな堅苦しいことは抜きにしたいけど、やっぱり礼儀作法をきちんとしてくれると、本当に気持ちがいいものだ。

最近の人は個人主義がいきすぎて、お人を家に招かなくなった。中には絶対に入れない!という人もいる。あるいは極端にいきなりホームパーティになったりする。
今の風潮でもあるね。

お招きされ、お招きする。
お食事を出したりはせず、むしろ食事時を避けての時間を約束をする。
お茶とちょっとした甘いもの。昔は和菓子と決まっていたね。いちごのショートケーキも!
そして滞在時間は30分が限度なのだそうだ。用件にもよるけど、ただのご機嫌伺いや報告、お礼の場合はそれ以上長居はいけない。これはちょっと厳しいね。昔はこんな風に「正式」な訪問があったのだね。

今はどうなのかな。

子供の頃、よく母に連れられて「お招き」に伺った。そこで靴を揃えたり、コートを脱ぐタイミングやらを自然と教わった。
当時の人はみんなそんな感じだったのじゃないかな。
でもとっても大切なことだったように思える。

今でもレッスンに先生のところに伺う時は緊張する。もう40年も伺っているのに!
靴は磨いてあるか?靴下は汚れていないかな?今でもドキドキする。
時間も早すぎるのはご法度!遅刻なんてとんでもない。いつもちょうどのところを調整しながらの訪問。すっかり体の癖になっている。礼儀作法に厳しい先生について、今になってありがたいと思った。

(まあ、我が家はそんな大層な家ではないので、お気楽にいらしてくださいまし。)

by pianochika | 2018-12-13 12:47 | Comments(0)